免疫が関与する不妊(免疫性不妊)
女性の体内には精子と結びついて、運動性や受精能力を損なう抗体と呼ばれる物質があることがあります(抗精子抗体)。さらに他にも、受精卵の着床や発育を障害する抗体や、男女両方に受精を妨げる抗体が存在することもあります。これの一部は血液検査やフーナーテストでわかりますが、検査不可能なものもあります。抗精子抗体がある場合には、人工授精や体外受精の適応になります。

【実施される検査】・・・血液検査・フーナーテスト
カップルの相性による不妊
女性側に抗精子抗体が存在している場合、頚管粘液が異常な場合には、精子の運動が妨げられたり、排除されたりします。これを調べるために排卵日付近に性交、翌日頚管粘液中の精子数を数えます。くりかえして結果が悪かったときには、人工授精や体外受精をお勧めします。

【実施される検査】・・・フーナーテスト
乳腺刺激ホルモンの異常による不妊
人によっては妊娠してないの乳汁が分泌されることがあります。これはプロラクチンというホルモンが原因で、妊娠の妨げてしまいます。乳房を押さえて乳汁がでる場合には血液検査でプロラクチンを調べ、もし高値ならば、プロラクチンの値を下げる薬を飲んでいただきます。

【実施される検査】・・・プロラクチン測定
原因不明不妊症
一般不妊検査(ホルモン検査・精液検査・フーナーテスト・基礎体温・子宮卵管造影検査・子宮鏡検査・超音波検査)で異常を認めない例も一割以上存在し、これを原因不明不妊症と呼びます。この中には排卵後、卵が卵管に移行できない方(卵管采の補足障害)や受精卵が子宮に着床できない方(着床障害)、受精障害の方などがふくまれますが、現在のところ検査の方法がありません。このような方でも、人工授精を行うことで妊娠を期待します。